私は鬱陶しい紘一さんの魔の手から逃れるためにご飯を食べ終わると部屋で寛ぐことにした。


部屋に戻ってベッドにダイブする。


そしてため息。


「落ち着かないなあ…」


外観を裏切らず家の中もとてつもなく広い。


私の部屋だと言って通された場所には

クイーンサイズのベッド

アンティークの家具

などなど…。


ついこの間まで六畳の畳部屋だった私にはこんな部屋正直合わないよ…。


そう思っていても至れり尽くせりのこの環境に文句など言えるはずがない。


「はあ…」


これからのことを考えるともっと憂鬱になった。


高校の授業料だって払わなきゃだし、制服も教科書も!!


いくら父親だからって迷惑はかけられない。


それに色々聞きたいこともある。