らっく!!



「匡人先輩…いつから聞いてたんですか…?」


生徒会室はとても静かで誰の気配もなかった。


「調子のり過ぎっ!!の辺りかな?」


ほぼ最初じゃん…。


「趣味良くないですね…」


「んー?美弦ちゃんが何言い返すのか気になったからね」


匡人先輩はのんきにコーヒーを淹れ始めた。


「とりあえず座って?」


「はい…」


促されるままに椅子に腰掛ける。


コトリいう音とともに湯気のたつカップが目の前に置かれた。


匡人先輩は私にはカフェオレ、自分にはブラックのコーヒーを淹れた。


「っで…なんで言い返さなかった?」


コーヒーをすすりながら匡人先輩は私に聞いてくる。


「……」


答えられなかった。


「もしかして…愁と別れたいとか…?」


「違います…!!」


即座に否定する。


それだけは思ったことない!!