「み~つるっ!!おはよ~!!」
「おはよ、凪ちゃん」
いつも以上に元気が満ち溢れる凪ちゃん。
羨ましい…。
「はいはい!!そんなしけた面しないのっ!!戦いはこれからなんだから」
「嫌がってた割にはやる気だね…」
「まあね。でるからには優勝目指すわよ?私、負けるの嫌いなのよね~」
ミスコンにでる人たちはまず一次審査を通過しなければならない。
一次審査は観客の前にでて自己PRと簡単な質問に答えるというもの。
私達はまず控え室に向かった。
「おはようございます~♪」
凪ちゃんは軽く猫を被りつつ控え室のドアを開け、中に入っていった。
私も凪ちゃんの後ろに続く。
中にいた人達は動きをいったん止め私達を見たが、すぐにもとの動作に戻った。
雰囲気がピリピリしてる…。
みんな綺麗で可愛くて誰が優勝してもおかしくない。
それはともかく。
気のせいかな…?



