らっく!!



「あんな言い方されたら誰だって怒りたくなるよ…」


私の気も知らないでさ…。


私、知ってるんだよ?


愁がしょっちゅう女の子に囲まれてること。


時々告白されてること。


ミスコンなんてでて欲しくない。


これ以上もてて欲しくない。


それなのに…愁が私にばっかりダメだって言うから…。


意地でも出てやるって思っちゃったんだよ。


「じゃあ何?美弦はあんなのにでたいの?」


「そういうわけじゃないけど…」


愁の問い詰めるような言い方に思わず声が小さくなる。


「ならいいじゃん。今からでも遅くないから匡人にやめるって言ってこいよ」


「なんでそんなこと言うの?私は…」


私は…ただ…。


「美弦…泣くなよ」


いつの間にか私の目には涙が浮かんでいた。


「もういいよっ!!愁のバカっ!!」


私は走り出した。


愁のバカっ!!


私は怖かったんだ。


何もない自分…。


なんで私なの…?


愁が好きだから余計、不安でたまらないよ―…。