「あんな言い方されたら誰だって怒りたくなるよ…」
私の気も知らないでさ…。
私、知ってるんだよ?
愁がしょっちゅう女の子に囲まれてること。
時々告白されてること。
ミスコンなんてでて欲しくない。
これ以上もてて欲しくない。
それなのに…愁が私にばっかりダメだって言うから…。
意地でも出てやるって思っちゃったんだよ。
「じゃあ何?美弦はあんなのにでたいの?」
「そういうわけじゃないけど…」
愁の問い詰めるような言い方に思わず声が小さくなる。
「ならいいじゃん。今からでも遅くないから匡人にやめるって言ってこいよ」
「なんでそんなこと言うの?私は…」
私は…ただ…。
「美弦…泣くなよ」
いつの間にか私の目には涙が浮かんでいた。
「もういいよっ!!愁のバカっ!!」
私は走り出した。
愁のバカっ!!
私は怖かったんだ。
何もない自分…。
なんで私なの…?
愁が好きだから余計、不安でたまらないよ―…。



