「美弦ちゃんって嘘つくの下手すぎっ!!」
「先輩……?」
呆けている私をよそに先輩は笑い続けた。
予想外の反応に面食らう…。
私…告白したんだよね…?
仮にもこの反応はないんじゃ?
そう思っていると先輩が漸くこちらを向いた。
その目は恐ろしく真剣で、先輩がキチンと答えをくれようとしていることを悟った。
怖い…。
もし振られたらもう中庭にはいけない。
一緒にはいられない。
膝がガクガクと震える。
バカだ。
どうして言っちゃったんだろう?
言わなければもっと傍にいられたのに!!
泣き出しそうになって俯く。
怖いよ!!



