駅に着いた時にはもうフラフラだった。
いろんな意味で死ぬかと思った…。
酸欠になっていた体に空気を送り込む。
先輩は私の様子に気づいたみたいだった。
「大丈夫…?人が多すぎて俺も疲れたよ」
殆どの原因は先輩ですからっ!!
「大丈夫です…」
駅をでた私達は並んで歩き始めた。
駅から私の家まで歩いて10分ほど。
先輩が家まで送ってくれると言うので甘えることにした。
気まずい…。
帰り道、私は意識しまくっていた。
さっきあんなことされたんだから当然だよね!!
チラッと先輩の横顔を盗み見る。
特に変わった所はない…。
意識してるのは私だけだよね。
「はぁ…」
気づかれないように小さくため息をつく。
公園で見た先輩の真っ赤な顔が今は見間違いに思えてくるよ…。
それくらい先輩は平然としていた。



