他の人に見られてるのが嫌で…怒ってたの…?
似合ってるって思ってくれてたの…?
私の心の中にジワジワと嬉しさがこみ上げる。
「言うんじゃなかった…」
照れ隠しなのか先輩は私から目を逸らす。
「あの先輩…顔赤いですよ…?」
やだ…すっごい可愛い!!
「見るなよっ!!ほら泣き止んだなら映画行くぞっ!!」
差し出された手を躊躇いながらとる。
繋いだ指先から先輩の熱が伝わってきた。
期待していいのかな…?
先輩は今の私と同じ真っ赤な顔だった。
私と同じ気持ちなら…お願い…もうこの手を離さないで…。
先輩…好きです―…。
あなたが好きです。



