夜と私と秘密の王子様

仕事…。



あの、悪夢が鮮やかに蘇(ヨミガエ)ってくる。





私、記憶力悪いはず…。



「しょうがないよね…。」



ため息をついて、支度している時間も恐怖に包まれていた。



テレビで言っていたキャバ嬢同士のイジメ。




ドラマみたいにあんなに仲良しじゃない…。




ガチャ



ドアを開けた瞬間に体に伝わってくる夜風が突き刺さる矢のようだった…。




怖い…。




あと、1時間。


メイクをするのに15分はかかる。