「……なるほどね。」




コンサートが終わって、僕は楽屋で大翔たちに話をしていた。




「……馬鹿。」




「……ごめんなさい。」




「でも、良介の想いはしっかり伝わってきた。」




大翔はそう言って、僕の頭を撫でた。




「僕はもう反対しないよ。里奈ちゃんをしっかり愛してあげてね。」




「……うん。」





「あぁ、僕も新しい恋を探すかなぁ。」




……僕は幸せものだね。





「……何か良介らしいよ。」



大翔が席を立ったあと、龍が僕に話しかけてきた。




「まさかプロポーズしちゃうなんてね。」




「仕方ないじゃん。それが僕の正直な気持ちだったから。」




「……やっぱり恋愛はいいね。」




「……うん。」




僕たちはそう言って笑った。