里奈が、僕の家族について聞いてきたときはドキッとした。 もちろん、里奈に悪気はないんだけど。 「あがって。」 「……お邪魔します。」 里奈は若干緊張してる。 「このマンションすごいね。オートロックだし、すごい高い……。」 「事務所に借りてもらったんだ。アイドルだから、安全なところじゃないとって。」 「へぇ……。」 僕は、驚いている里奈をリビングに案内した。 「座ってて。飲み物用意するから。」 「……うん。」 僕はそう言って里奈をソファに座らせた。