「……楽しかったね。」 「……うん。」 私たちは水族館をあとにして、りょうくんの家に向かっていた。 「……本当にりょうくんの家に行っていいの?お母さんとか兄弟とか大丈夫?」 私が何気なくそう言うと、りょうくんは暗い表情を浮かべた。 「……大丈夫。」 一言そう言うと、りょうくんはそれからマンションに着くまで言葉を発すことはなかった。