アイドルまっしぐら!!

「会えないと思ってたから、綾乃から会えないかな?ってメールが来たときは、本当に嬉しかったんだ。」



「うん……分かるよ。」





「だから、浮かれてたんだと思う。」




「仕方ないよ。綾乃ちゃんのこと、好きなんだもんね。」



僕がそう言うと、龍は恥ずかしげもなく、大きく頷いた。




「……まだ、大翔には言ってないんだけど。良介には話してもいいかな。」




「何が?」




「……昨日、僕たち付き合うことになったんだ。」




龍は、落ち着いた声でそう言った。



「……じゃあ、昨日はとっても幸せな一日だったね。」


実際、僕もそうだったし。


「……昨日は、バレンタインのお菓子をもらってから、普通にデートをして夜には帰るつもりだった。」




「……うん。」




「……でも、出来なかった。あの記事に書かれていることは、全部本当なんだ。」




……ってことは、お泊まりしたってことだよね?