すべての始まりは、中学校3年の夏。
    ゆうか
私、中原侑嘉は教室で友達と話していた。

女子恒例の「恋話」だ。

みんなキャーキャー騒いでいるが

はっきり言って全く共感できない。

それは当たり前だ。

私はまだ1度も恋愛と言うものをしていないからだ。

このままではいけないと思い言ってみることにした。

「ねえ、佳奈??」

佳奈と言うのは中1からの親友だ。

「んー??」

「お話のところ申し訳ないんですが・・・。」

「うん。」

「私まだ1度も恋愛経験がありませんで・・・。」

「ぇ、嘘でしょ??(笑)」

「いやぁー、嘘ならこんなこといいませんよ」

「ちょ、ちょ、ちょっときて」

「侑嘉まじで恋愛したことないの??」

「う、うん・・・。」

「初めて見たわ、忠3で恋愛経験ない人(笑)」

「1つ聞いてもいい??」

「いいよー」

「恋愛するとどうなるんですか??」

「んードキッとしたりー、顔熱くなったりかなー」

「全くわかんねー。」

「よしッ、侑嘉!!」

「ハイ??」

「彼氏作るよ。」

「ハイ!!ぇぇぇぇぇぇ!?」

「今なんと??」

「だーかーら!!彼氏作ろう!!って言ったの!!」


彼氏というとドラマとかでみる、デートしたり、キスしたりXしたり・・・。って言うあれですかね??

でも佳奈に相談してよかった・・・。

佳奈は身長165センチで足が長くてモデル体型!超がつくほどもてる。

逆にアタシは150センチのチビ、足も短いしモデル体型の佳奈とはかけ離れている。

「しっかりしなよ??侑嘉!!あんたかわいいんだから♪」

「ぇ・・・。ないない。」

「んじゃ質問します。侑嘉さん、告白された回数は??」

「じゅ、12回」

「でしょ??その数があんたはモテるって言ってんのよ!!自信持ちなよ??」

「そんなこと言われても・・。」

「まぁいいから、いいから♪んじゃ!!!明日から『侑嘉の彼氏作り大作戦』始めるよ!!」

「は、ハイ・・・。」

彼氏作り・・・。


後で言わなきゃ。