その夜は眠れなかった。

自分の気持ちに
気付いてしまったから。


あの輝いた笑顔に、
優しい目に、
坂田 コウに、



惹かれていたんだ。



「すき…」



言葉にすると、
すごく華やかで、
暖かいような気がした。

全てを楽しくさせる、
言わば魔法の言葉。



明日会えるだろうか。



叶わなくたっていい。

ただ、この気持ちを大切にしたい。




そのまま眠りについた。