とある彼女のじれじれ彼氏




互いに「美味しい」と言いながら食事をし、「きれい」と言いながら満点の星空を見た。


潤んだ有紗の瞳に吸い寄せられるように顔を近づければ、「……センセ、キスして」言ってきた。


もちろん今日は有紗の意識がはっきりと保たれているのだから我慢なんかする訳ない。

むしろ有紗から「して」と言わせる私が不甲斐ない。



 「今日はずっとこうしてますか」



キスしながらベッドに倒れ込み、抱きしめたまま有紗の鼓動を感じた。


有紗も私の鼓動を感じてくれているのだろうか。


きっと感じてくれているはずだ、「センセもドキドキしてるんやな」、と言ってくれたから。



 「もちろん、有紗を抱きしめていますから」

 「……好きや」

 「私もですよ…」




その後、有紗が寝静まった頃に、有紗の華奢な薬指に予約のキスをしたなんて、誰にも内緒だ。






,゚.:。+゚ happy valentine day