「センセ…」 「はい?」 「どこまで行くんや?」 助手席の有紗は少し不安げな表情を浮かべて私を見ていた。 退勤時間とともに学校を出た私は、マンションで1泊の支度をして有紗を待った。 有紗は間もなくマンションに来てそれから一緒に昨日ネット予約したホテルに向かった。 そして車内では、行き先を言わない私と、そんな私を信じるしかない有紗の二人きり。 有紗の膝に置かれた小さなバッグにはおそらくチョコが入っているのだろう。 いいやそれは私の願望?