とある彼女のじれじれ彼氏



 「うん、美味しい」

 「へへ…よかったぁ~」



有紗は毎回私が食べてから自分も口に運ぶ。


感想を求められている訳じゃないのはわかってる。


でも有紗の性格上私より箸を出すのは嫌らしい。


お母さまの躾の賜物だ。


 「明日は…」

 「えっ!?」



明日、と言うキーワードにびくりと肩を震わせた有紗。


多分まだ明日のことを考えているんだろう、ふふ、有紗よっぽど悩んでいるんだね?



 「あ、明日?」

 「えぇ、金曜日ですから少し遠出しませんか?」

 「と、遠出…」

 「えぇ、もちろんお泊まりしましょうか、どうせなら」