僕には、帰る所も休むところもあの家しかない。 何か物足りなさを感じて、僕と同じボロボロのバックを漁った。 薬がない。 飲み終わったのも、買うのも忘れていた。 薬局とは反対方向に来てしまって、来た道を引き返した。 結局、1瓶空けるのに2日かからなかったなぁ。 そんな事を思いながら、薬局の前に来て後悔した。 電気は消えてシャッターが閉まった店を見れば、閉店しているのは猿でもわかる。 今日は飲めない。 そう考えると、身体は余計に薬を欲した。