なにこれ…?



パーティー会場はピーンと空気が張り詰めていた



さっきまでのガヤガヤした雰囲気とは一変していた



「愁…」



どうしたらいいのかわからなくて愁の腕をぎゅっと掴む



会場に足を踏み入れた途端、私は何故か注目を浴びていた



何が起こってるの…?


愁の顔を見上げるとひどく驚いているみたい…



『高梨会長…』



愁が息を飲むのがわかった



高梨会長…?






『美弦っ!!』



紘一さんは目ざとく私を見つけた



『こちらに来なさい。』



いつもとは違う社長らしい威厳のある紘一さん



「はい…」



どことなく緊張してしまう体



愁のそばを離れ
紘一さんのそばに行くと初老の男性が立っていた