「ここどこぉ…?」


私は半泣きになりながら廊下をさまよっていた



あ―も―…



この歳で迷子って有り得ないよね…?



御手洗いまではたどり着いたのに何で会場には戻れないのよ!?



あれか!?私が知らない間に配置が変わったとか!?



いや、そっちのほうが有り得ないっつ―のっ!!



「疲れた―…」



私は足を止めその辺の壁に寄りかかった


慣れないヒールなんか履いてるから足が痛い



っとゆーかこの状況も痛い…



おとなしく待とう…


きっと誰かが探しに来てくれる―…


自力で帰ることを諦め、半ばやけになった




その時











「お客様、何かお困りですか?」



親切そうな男性に声をかけられた