その後も恭也さんは私のための服を選んでいった
『これくらいでいいでしょう。』
ホントにお金持ちの考えることは分からない…
これくらいって…明らかに買いすぎ…!!
げんなりしていると…
『会計を済ましてくるので待っていてくださいね?』
恭也さんはそう言うとお店の人と奥に消えていった
私は備え付けの椅子に座りボーッと外を眺めた
沢山の人が行きかう平日の午後
サラリーマンや子供連れ
外は六月ともあって雨が降りそうな曇り空だった
その中で…見つけた…
愁…っ…!!
紛れもない
愁の後ろ姿だった―…
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