続・らっく!!【完結】



次の日…



『美弦さん、これはどうですか?』


恭也さんは私を買い物へと連れ出した


もちろん2人っきりじゃない
私が逃げないように見張りの人も連れてきていた


「どれでもいいです…」


正直言ってどれもピンとこない


適当に返事をしたにもかかわらず、恭也さんは次々と買い物を進めていく


『それでは、これとこれを着てきてください。』


恭也さんは私に服を渡した


「はい…」


男の人って服を着せるのが好きなのかしら…?


そう思いながら着るように言われた服に袖を通す


「着ましたけど…」


渡されたのは清楚なキャミとカーディガンにスカート


いかにもお嬢様って感じ…


『似合いますよ。』


恭也さんは満足そうに微笑んだ


「ありがとうございます…」


私も笑顔で返そうと思ったけど顔が引きつっていたかもしれない…


何でだろ…


愁に可愛いって言われたときはあんなに嬉しかったのに…


恭也さんに言われてもちっとも嬉しくない