今頃どうしてるのかな…
ベッドの上に寝転びながら思い出すのは愁のこと
行けなかったな…
愁は私が来なくて心配したかな…?
それとも安心したかな…?
安心してるかな…
別れたくないって泣きつかれるのは嫌だもんね…
結局、私って愁にとってなんだったんだろう…?
あの日…空港でずっと一緒だって言ってくれたよね…?
その場のノリだったのかな…?
指輪さえも恭也さんにとられちゃった…
ふたつでひとつだったのに…これじゃ意味ないよ…
肝心の私達が離ればなれなんだもん…
私は大きなため息をついた
だめ…思考が暗い…
お母さんが亡くなって以来色んなことがあったけど本当の意味でひとりになったのは初めてだった
そのせいか考えることすべてが暗い
広い世界の中で…一人ぼっちみたい…
私は考えることに疲れて目を瞑った―…



