カチャカチャと食器がテーブルに運ばれる
私と恭也さんはテーブルについた
『大丈夫ですよ。これには何も入ってませんから。』
なかなか手をつけようとしない私に気づいたのか恭也さんは淡々と言った
見透かされてる…
あんまりいい気分じゃないな…
私はサンドイッチを手に取りながらそう思った…
最後に紅茶を淹れてもらい、無言の朝食は終わった
『なにか不自由なことはありますか…?』
恭也さんは席を立つとスーツを着始めた
「不自由なことなら一杯ありすぎてわかりません。」
私は恭也さんを睨んだ
こんな皮肉を言えるようになった自分に少し驚いた
凪ちゃんの性格が移ったのかしら…?
でも今は好都合なことだ



