『美弦様お戻り下さい。』


扉の外には見張りの人が立っていた…


見張りの人は私の腕を掴んで強引に部屋の中に押し戻そうとした


「やだっ!!離してえ…っ…」


会いたいの…っ…

愁に会いたい!!

家に帰してっ…


叫んでも…叫んでも…叫び足りない…


「愁っ…!!」


私はあっけなく部屋に戻された


「ふ…っ…」


涙がポロポロと溢れて止まらなかった


やだよ…っ…こんなの嫌っ!!


私はベッドに突っ伏してひたすら泣いた


ひとりで流す涙は予想以上につらかった――…