何で美弦と加賀美が…?


俺の頭の中でぐるぐるとその疑問がまわる


加賀美は俺に気づいたようでチラッと俺を見た


そして次の瞬間


グイッと美弦の手を引き何か囁いた


俺に見せつけるように…







何だよ…っ…


何なんだよっ!!


まるで恋人同士のような2人の様子を俺は黙って見つめていた


遅かったのか…?


美弦の心はもう俺から離れていたってことか…


俺はもう必要ないってことかよ…っ…


取り乱しすぎて俺は加賀美がニヤリと意地悪く笑ったのにも気がつかなかった




美弦だけをただ見つめていた―…