続・らっく!!【完結】


『しゅ…う…どうして…?』


俺は驚く美弦に駆け寄った


「大原から聞いたんだ。ってかその格好…」


美弦は学校から連れていかれたはずなのに綺麗に着飾っていた


心がざわつく…


「あ…うん…。おじいさんに無理矢理ね…」


美弦は明らかに元気がない…何でもないというように装っていたけど、俺からすればバレバレだ


「何か言われた…?元気ないだろ…」


少しでも元気づけたくて俺は美弦の頭をポンポン叩いた


「……っ!!許さないってっ…愁と付き合うなんて許さないってっ…!!」


美弦はそう言うと俺から目を背け泣き出した


体を小刻みに震わせながら高屋の名前を出した美弦に俺はすべてを悟った


聞いたのか…


「美弦、俺は大丈夫。高屋について言われるのはもう慣れっこだから。」


覚悟はしてたけど実際美弦の口から聞くとこんなにも重い…


「わかったら泣くな。美弦が泣くことないから。」


高梨会長がどんな言い方をしたのかはわからない


でも美弦を傷つけるような言い方をしたのは明らかだった