「ありがとう。すっげえ嬉しい―…」
美弦が指輪をくれるなんて思ってなかった…
きっと選ぶのに相当悩んだんだろうな…
自然と顔がほころぶ
「美弦、約束しよう。
最後まであきらめないって―…。最後まで、2人一緒にいられるように立ち向かうって約束しよう。」
俺は自分自身にも言い聞かせるように誓いの言葉を述べた
『うん―…』
俺は美弦の顔をあげるとキスをした
離れないように…願いを込めて…
この時はまだ余裕があった…
美弦はきっと俺を選ぶって…
どんな奴が相手だって俺のほうが美弦を幸せに出来るって自信があった
その想いにかげりができたのは大原から美弦が高梨会長に連れて行かれたって聞いて、家まで様子を見に行った時だ



