俺は…どうしたらいいんだ…?


俺は廊下をトボトボと歩きながら心の中で湧き上がる疑問と闘っていた


またか…


高屋家の人間じゃないってことが俺の邪魔をするのか…?


もし俺が本当の高屋の人間だったら認めてもらえたのか…?


俺が…っ…!!


くそっ!!


頭がおかしくなりそうだ…っ!!


美弦を好きだっていう気持ちが大きければ大きいほど、どうにもならない自分の出生が憎らしくなる


どうしてっ!!俺に付きまとうんだ!!


どうして…っ…!!


1度考え始めたら止まらなかった


1階に到着したというエレベーターの機械音だけが小さい箱の中に響いた