びっくりした…っ…


門の前に取り残された私は唖然としていた



何か…遊ばれてる…?



手慣れてる気がする…



私は名刺を見た



綺麗に書かれた文字が恭也さんの私への態度を表しているようだった…




覚悟を決めなければならないのかもしれない…



愁と恭也さん



私が選ぶのは――…
















『美弦…』



久しぶりに声を聞いたような気がする…


私はゆっくりと振り返った



「愁…っ…」



会いたかった…っ…


涙ぐむ私とは対照的に愁は冷たい瞳で私を見つめていた―…


そう…あの時と同じように――…