「はっ?」
私は口をあんぐり開けていた
『だ―か―らっ!!
美弦がパーティーに行きたくないのは自分がお嬢らしくないからだろ?
なら、ちゃんとしたお嬢様にしてやるって言ってんの!!』
「お、おお、おおお嬢様――っ!?」
『美弦に拒否権はないからなっ!!保護者の許可はもらった!!』
だから紘一さんのとこに行ったんだ…
って感心してる場合じゃないっ!!
「いいっ!!そんなことしなくていい!!」
私は思いっきり手を左右に振った
今更お嬢様らしくなっても遅いよ!!
『美弦…これは美弦だけの問題じゃないんだ。高梨美弦としてパーティーに行くならそれなりのことをしないといけない。』
愁の顔があまりにも真剣で…
「あ…ごめんなさい…」
そうだよね…
私はよくても紘一さんにとって
高梨家の人間が中途半端な格好してたらまずいよね…
自分の無知さが恥ずかくて俯いた



