あの出来事から3日


私の中に芽生えた愁への恐怖心はまだ消えてはいなかった―…


愁の心が分からない…

何であんなことをしたのか…

ただ分かっているのは…


私の煮え切らない態度が愁の怒りを買ったという事実
それだけだった






「ただいま…」


ボーッとしながらリビングの扉を開けたのがいけなかった


『み―つ―る―っ♪』


「うぎゃあっ!!」

久々に紘一さんの必殺タックルをもろにくらってしまった…


『ああ!!もう会いたかったよぅ―っ!!』


紘一さんは私を捕まえて満足そうにスリスリと頬ずりまで始めた…


「紘一さん…離して…」


ああ…もうこの人は…っ!!


『あのくそじじいが俺の出張の間に色々手をまわしてたんだって?』


「…え…あ…うん…」


『心配で心配で…』


紘一さんはぎゅうっとさらに腕に力を込めた