「……っ!!あれ?」 「マロン〜っ!!!心配したでゲスよぅぅ」 シナモンが私にしっかりとしがみつく。 「やったな!お前もめでたく魔術師の仲間入りだ」 ……魔術師…… 「そっか……私、やっと朱雀が呼び出せたんだ」 記憶がなかったわけではない。あの瞬間はしっかりと脳裏に焼き付いている。 「これでやっと学園に戻れるゲスね!」 「うん……」 なんでだろ、 嬉しいハズなのに…… 何かが心にひっかかる。