「お前みたいに好き勝手やる奴なんか、付き合いきれねぇよ」 「分かった。じゃあ、二度と帰らない。婚約だって破棄するから!」 まさに、売り言葉に買い言葉だ。 「いいよ。そうしようぜ」 そう言うと佑斗は、思い切りアクセルを踏み込み、車を走らせた。 「陸の事は、勝手にするからね」 ほとんど意地だったけど、もう佑斗は何も言わなかった。