「だって…」 怖くて、後が続かない。 「しかもお前、陸と知り合いなの?」 「うん。小学生の時の同級生」 バックミラーの佑斗を見る。 本当に、怖い…。 「それだけ?の割には、妙に親しそうだったけど」 鋭いな…。 「私の…。初恋の人」 どうせ隠し通せないんだろうから、ありのままを話そう。 「ねえ、佑斗。私、本気で心配なの。陸の事が…。何で狙われてるのか…」 そこまで言った時、佑斗は怖いくらい平静な顔で、振り返って私を見た。