もう、バレちゃったんだ…。 何で~? 佑斗は、エンジンもかけず、バックミラー越しに、私を睨む。 「だって…。佑斗が何も教えてくれないから…」 小さな声でそう言うと、佑斗は怒鳴りつけて怒った。 「ふざけんなよ!てめぇは!何、考えてんだよ!」 ビクッとするくらい、ドスの利いた声だ。 隣の晴彦は、半分涙目で、佑斗を見ている。