4年前、家のしきたりで無理矢理ヤクザの跡取り息子、佑斗(ゆうと)と婚約をさせられた。 あの頃は、この雰囲気に戸惑っていたけれど、人間ちゃんと慣れるもんなんだね。 “若姐さん“という言葉も、すっかり名前みたいに馴染んできた。 さて、堅苦しい挨拶をさっさと済ますのが、この家のやり方。 挨拶が終わると、一転、私のパーティーになった。