朝、目覚めると、佑斗はいなかった。 昨日の夜、何かを決心した佑斗は、私を何度も何度も、抱いてくれた。 それは、いつもの甘い夜とは違って、私に何かを刻みつけようとする、そんな感じだった。 家の中は、ガランとしている。 唯一居るのは、数人のSPと晴彦だけ。 「晴彦、お願い。連れて行って。佑斗が行った場所に」