「由奈、今日は帰るから。晴彦も、またな」 竜二は少しだけ笑う。 「竜二さん、玄関まで送ります」 晴彦はそう言って、竜二と行ってしまった。 一体、何が起こるの? たまらなく不安で、急いで部屋へ戻る。 部屋の中では、佑斗が何か考え事をしていたけど、私を見るといつもの優しい顔で微笑んだ。