「アゲハの面倒見を頼んだのは、翔雄会の動きを悟られない為みたいです」 「そうだ!その事って、アゲハのメンバーは知ってるの?」 「いや、多分、陸だけ」 そうか~。 じゃあ皆は、自分たちが利用されてるなんて、知らないんだね。 「ちなみに、猛って奴は存在しません」 「存在しない!?」 竜二の思わぬ報告に、私は声が大きくなった。