約束をした。

 彼は司書か教師に。

 わたしは小説家に。



 ゆびきりをしながら、むきあっている鳥海くんの背後に悠々と広がる、おおきな空をみた。

 青い。

 どこまでも、どこまでも青かった。




 わたしは、この高鳴る胸とともに、

 それをずっとわすれない。