「そっか。小説家か!」

「うん、先人たちの本から
 いっぱい感動をもらったから、
 こんどはわたしが
 感動をあげられる側に回りたい」

「すごいよ!すごい!
 じゃあね、僕が司書さんになれたら、
 僕は図書館に、
 なぎこの本をまっさきに置くよ」

「え、ほんと??」

「うん!
 それから、僕が教師になれたら、
 僕は生徒に、
 なぎこの本をすすめるよ!
 約束する!」

 
 そう言うと鳥海くんは、右手の小指をさしだしてきた。

 これは。


 「ゆびきり!
  ゆびきりしよう!」