「凪子ちゃん、お疲れ様。 ちょっとこっち来て」 松本先生はわたしを藤原さんと名字で呼ばずに、 「凪子ちゃん」と下の名前で呼ぶ。 ずっと図書委員をやっているので、 徐々に仲良くなっていた。 わたしを下の名前で呼んでくれる、 唯一の存在。