彼の重なった顔の向こうに、青空が見える。 これから、夏になり、秋になったら、だんだん冷え込んでくる。 そうしたら、屋上で昼休みを過ごすことは難しくなってくるだろう。 わたしは瞳を閉じ、彼の背中に腕を回した。 ……そんなことはあとで考えればいい。