「別に分からないままでもいいよ。それよりさ、一緒に帰らない?」 黒瀬君は相変わらず微笑んだままだ。 「えっ?…う、うん。いいよ。」 別に断る理由ないし・・・。 起こしてもらったお礼もちゃんと言わないとね。 とりあえず寝癖を直す。 「うっし!!じゃあ、行こっか。」 「うん!」 カバンを持って、私たちは教室を出た――。