「ははっ、俺が君のお母さんねぇー」
お母さんがやけに低い声で笑う。
・・・え?
今、低い声が聞こえた!?
「―っうわぁ、大変!!お母さんが男の人になっちゃった!?」
勢いよく起き上がると、そこにはとびきり笑顔の黒瀬君の姿があった。
「あれ?…ここ、学校?」
「そうだよ、速水さん。数学の授業の途中から居眠りしていたんだよ」
黒瀬君が微笑む。
「本当は君の寝顔をもう少し見たかったんだけど・・・もう下校の時間だから無理に起こしちゃった」
「そ、そうだったんだ・・・。って、寝顔をもう少し見たかったどういう意味!?」
顔が一気に熱くなる。
「そのままの意味」
「そのままって・・・わ、分かんないよ」
胸の鼓動が少し速くなった・・・気がした。

![―常連彼氏―[完結]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.798/img/book/genre1.png)