「はぁぁぁ!?あの日っ…」 「しーーっっ!」 叫びそうになった里菜を勢いよく手で止める。 休み時間とは言え、皆いっせいにこっちを見た。 「あの日以来、手さえ繋いでないの?」 「うん……」 「重症だな、こりゃ」 「敦司、ほんとに私のこと好きなの?幼なじみの時と何ら変わりないし」 「なんなんだろーねぇ。普通は帰り道くらい、手繋ぐでしょ」 「だよね〜」