ないない!

ありえないでしょ!



「おい」


「はっはい!」


「固まってねーで返事しろよ」


「なにを?」


「はぁ。馬鹿。マジで馬鹿すぎて俺が泣けてくるわ」


「好きって、私のこと?」


「さっき言っただろーが」


「あの…、私、敦司に好きって言ったよね?」


「言ったな」


「え?私の告白に迷惑って…」


「俺から言いたかったんだよ」


「それだけ?」


「それだけ。で、返事は?」


「あ、つ、付き合いたい…です」


「よくできました」



そう言われて、体を離されたら、キスをされた。


優しく触れるだけの、甘いキス。