「ゆいな、俺がいるからな!?」
「うん!」
日時が過ぎていくのは早いもので
もう1ヶ月が経っていた…
そして、2ヶ月まであと、3日。
「あと3日だね…」
しみじみ話しているゆいな。
「2ヶ月以上生きような!!」
「うん!」
あたしはもういいよ…
充分楽しめた。
勇気に逢えて、付き合って、
キスして、話して、分かったの。
命は、短くても長くしても
しょうがないんだって。
未来は自分で作るもの。
勇気が助けてくれなかったんじゃない。
ただ、神様が酷い運命をよこしたんだ。
でもいいよ…
じゃなかったら、勇気に
会えてなかったんだ。
神様、勇気、あたしを産んでくれた
お父さん、お母さん。
とっても感謝しています。
((ありがとう))
今なら言えるよ…
ずっと恥ずかしくて言えなかったこと。
でも、今はこの言葉しか言えなさそう。
≡ありがとう≡
心の中でそう呟き、そっと目を閉じた。
「ゆいな!!!」
勇気が遠くで呼んでいる…