女たらしの恋愛事情







「悠~・・・・昨日は楽しかったよねぇ」





「昨日・・・・あぁ合コン?」





「ったくお前は、いつもナンバー1のコ持ち帰るんだからこっちの身にもなってみろよ~ったく、残りの奴らといえば・・・・・白ける奴らばっかだぜ?」




「ひっどーい、そりゃぁ亜由美はカワイイけどぉーそれってアタシ達がブサイクって事ぉ~?!」




きゃはは、と笑う声が響く。




「!?」




悠君の周りで騒ぐグループ。
それはいつものコトだけど・・・・・
嫌な、話。
聞いてしまった、自分が嫌だ。



亜由美さん、はうちのクラスの女の子で
凄く可愛らしい子。
今時、と言った感じで私のこげ茶で真っすぐな髪とは正反対。
ぐるぐるに巻いた、ハニーブラウン。
お化粧のおかげか目も大きく、肌も白い。



彼女は、悠君の隣にべったりと張り付き、
まるで悠君は自分の物のように扱っているみたい。
でも、それはそれでお似合いで・・・・・




「悠君・・・・・?」




噂では、聞いていた。
合コンに行く度行く度、彼は一番かわいい子と消えると。